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PFAS(ピーファス)とは?
PFASは有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物の総称で、1万種類以上の物資があるといわれています。撥水性・耐熱性・耐油性などの特性から、フライパンのテフロン加工や防水スプレー、食品包装、泡消火剤など、さまざまな製品に使用されてきました。
PFASの問題点
PFASは「永遠の化学物質(Forever Chemicals)」とも呼ばれ、自然環境中で分解されにくく、土壌や地下水に残留しやすい性質があります。 また、PFASの一部は人体に蓄積し、健康への影響が懸念されています。
日本国内の現状と対策
日本では、PFOSおよびPFOAの水道水中の合算値を50ナノグラム以下とする暫定目標値が設定されています。
しかし、全国各地でこれらの物質が目標値を超えて検出される事例が報告されており、規制の強化や代替物質の開発が求められています。
日常生活でできるPFAS対策
PFASの曝露を減らすために、以下のような対策が有効です:
- PFASを含む製品の使用を控える(例:防水スプレー、フッ素加工の調理器具)
- 活性炭フィルター付きの浄水器を使用する
- 食品包装材や化粧品の成分表示を確認し、PFASを含まない製品を選ぶ
PFAS問題の経緯
2009年 | 残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約でPFOSが規制対象になり、その後PFOAも追加 |
2010年 | 日本でPFOSの製造や輸入が原則禁止 |
2020年 | 政府が水質の暫定目標値を設定 |
2021年 | 日本でPFOAの製造や輸入が原則禁止 |
2023年10月 | 岡山県吉備中央町が町内の浄水場の水から国の暫定目標値を超えるPFOSとPFOAが検出されたと発表 |
2024年5月 | 環境省が水道水の全国調査に着手 |
2024年6月 | 内閣府の食品安全委員会が国として初となるPFASの健康影響評価書を決定 |
2024年7月 | 環境省が有認者会合を開き、暫定目標値の見直しに着手 |
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